2018年09月02日

アサヒビール大山崎山荘美術館

大切に使い込まれた建築のみが醸し出すことができる空間がアサヒビール大山崎山荘美術館にはある。石造りの回廊、重厚な木建具の間を回遊していると濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチらの作品がニコニコしながら迎えに来てくれる。ニッカウヰスキーの創始者の1人・加賀正太郎が大正時代に完成させたこの豪壮な山荘が、マンション建設のために取り壊し寸前だったとは今の姿を見ているとにわかに信じがたい。

「何かユニークな方法で、この山荘を後世に残しておきたい、それもできるだけ多くの人たちに喜んでもらえるようなかたちで・・・(中略)。展示されている美術品には、アサヒビールの初代社長である山本為三郎氏の陶磁器コレクションやアサヒビール所有のモネの絵画も含まれているが、その後もたくさんの方々から寄贈をいただいている。企業として、社会にいかなる還元ができるかを常に念頭に置かなければならないというのが、私の持論である。ささやかではあるが、お役に立てたと思っている」(樋口廣太郎)。

そう、大人がしっかり見守らなければ、「子供」は大切なものを簡単に捨ててしまう。先日、久しぶりに訪ねましたが、安藤忠雄さんの「建築模型&図面」は、邪魔ですね(失礼・笑、2005年9月13日、追記)。

柚木沙弥郎・染の仕事展にお邪魔しました(2008年4月13日、追記)。

NEWS! ご案内をいただきました (^_-)-☆

企画展:谷崎潤一郎文学の着物を見る
会 期:2018年9月15日(土)~12月2日(日)
    10:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:900円(一般)
会 場:アサヒビール大山崎山荘美術館
    京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3
    075-957-3123

文豪・谷崎潤一郎(1886〜1965)は、女性とそのよそおいを濃密に表現しました。没後半世紀を経て、着物と馴染みがうすくなりつつある現代においては、作中の描写からその様子を思い描くことは難しくなってきています。谷崎自身が想定していた着物とはどのようなものだったのでしょうか。代表作「細雪」の見どころのひとつは、女性たちの華やかな着物姿にあります。

本展では、さまざまな資料をもとに、登場人物の着こなしをあらためて検証します。他にも、「痴人の愛」、「春琴抄」、「台所太平記」など、多様な作品に表された、魅力あふれるヒロインたちのよそおいの数々を、谷崎の文章や挿絵、時代風俗なども手がかりに、アンティーク着物で再現します。

また、谷崎は、美術館本館・大山崎山荘を建てた実業家・加賀正太郎(1888〜1954)と交流がありました。大正から昭和にかけて建てられた山荘は、まさに谷崎が生き、谷崎によって描かれた多くの物語と同時代の建築です。かつての雰囲気を色濃くのこす当館で、谷崎文学の世界をご堪能いただけましたら幸いです。

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