2014年12月11日

倉敷民藝館

柳宗悦の弟子・外村吉之介(とのむらきちのすけ)は、建物全体が工芸品と称えられる倉敷民藝館を僕たちに残してくれました。多くの作家のインスピレーションを刺激した1万点にのぼる蒐集品の質、一貫した美意識には誰もが感激することでしょう。

また、2階の格子窓から望む民家の佇まいも見事で、昭和25年(1950)に来館した詩人・エドマンド・ブランデンは、日本で見た最高の眺めと褒めていますし、建築家・ヴァルター・グロピウスも、昭和29年(1954)に来館した際に、創造の規範となる仕事の宝庫との賛辞を与えています。

それなのに、倉敷を訪れる観光客は、大原美術館は立派だけど、土瓶や茶碗や篭などが並んでいる倉敷民藝館は、入館料を払うに値しない処だと思っている人が多いようで、入り口を一瞥しただけで通り過ぎる・・・勿体ない(笑・2004年4月8日、エントリー)。


NEWS! ご案内をいただきました (^_-)-☆

企画展:李朝名品展
    帰ってきた虎
会 期:2014年12月5日(金)~2015年3月29日(日)
入館料:700円
会 場:倉敷民藝館
    倉敷市中央1-4-11
    086-422-1637

14世紀末の建国から1910年の日韓合併までの約500年間の韓国は、李氏朝鮮時代と呼ばれ、それまでの仏教が排され儒教が社会の中心原理となった時代です。儒教は、政治制度に用いられたばかりでなく、民間でもひろく学問が尊ばれ、生活の知恵としておおいに展開しました。民衆の身辺をかざった絵画、すなわち民画に儒教の理念を主題にしたものが多いのは、このような事情によるものです。李氏朝鮮時代の韓国の民画は、無名の貧しい画工が主として庶民の家庭を回り、日常生活の場を彩るために描いた親しみの多いものです。

美術的な流派もなく民間の絵心のある画工の自由な仕事ですから、全ての人を包むような美しさを湛えています。2005年にソウル歴史博物館で貸出展示され、その後約5年間の修復期間を経て蘇った民画・四瞳猛虎鵲図もご覧いただきます(2015年1月2日〜1月25日)。その他には、当館所蔵の民画、屏風、陶磁器、木工品、石工品、金工品など、李朝工芸品を中心に展示します。

コメント (2)

moyaiさん,はじめまして.いつも拝見しております.
先日,直島と倉敷を訪問したのですが,その際に検索してここに辿り着いたはずです.


倉敷では,大原美術館の工芸館を見学してきたのですが,倉敷民藝館は勉強不足で存じ上げませんでした.
次回近くに行く時は,立ち寄りたいですね.”2階の格子窓から望む民家の佇まい”は是非とも見たいものです(2007年07月23日 12:56).

yanzさん、コメントありがとうございます。倉敷と直島、北欧のブログを大変興味深く拝見しました。いつかどこかで、お目にかかれるのを楽しみにしています(2007年07月24日 09:07)。

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